【和訳】 Jubilee Street – Nick Cave & The Bad Seeds | ジュビリー・ストリート (イギリスのブライトンにある通りの名前) – ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズ の歌詞

Jubilee Street – Nick Cave & The Bad Seeds
ジュビリー・ストリート (イギリスのブライトンにある通りの名前) – ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズ

イギリス南部の海沿いのリゾート地であるブライトンにあった風俗街:ジュビリー・ストリートについて歌った曲。
しかし、ジュビリー・ストリートは再開発され、今では図書館やチェーン店の飲食店が並ぶさっぱりとした通りに変化している。
ただし、ニック本人が、この歌に登場するジュビリー・ストリートは、実在するジュビリー・ストリートをモデルに書いた歌ではなく、空想の中の売春街であると言っている。

On Jubilee Street there was a girl named Bea
She had a history, but she had no past
When they shut her down, the Russians moved in
Now I’m too scared, I’m too scared to even walk on past
ジュビリー・ストリートにはベアという名の少女がいた
過去のある女だったが、彼女は過去に囚われていなかった
みんなが彼女を追いだした時、ロシア人達がやってきたのさ
今じゃもう怖すぎる、その過去を振り返るのは怖すぎるよ

She used to say:
All those good people down on Jubilee Street
They ought to practice what they preach
Here they ought to practice just what they preach
Those good people on Jubilee Street
彼女は言ってた:
ジュビリー・ストリートに来る立派な人たちみんな
お説教の練習なんかをしてたけど
ここ、ジュビリー・ストリートに来る立派な人に対して
お説教する練習をするべきよね

And here I come up the hill
I’m pushing my own wheel of love *
I got love in my tummy and a tiny little pain
And a ten ton catastrophe on a 60 pound chain
And I’m pushing my wheel of love on Jubilee Street
Ah, look at me now
俺はこの丘を登って
この愛の輪を押し続けるんだ *
この腹の中に愛と少しの苦しみを感じる
そして10トンの大惨事が60ポンドの鎖につながれながら
俺はジュビリー・ストリートにこの愛の輪を運んでいく
ああ、こんな俺を見てみろよ

The problem was she had a little black book
And my name was written on every page
Well, a girl’s gotta make ends meet
Even down on Jubilee Street
ちょっとした問題は、彼女は小さな黒い本を持っていて
そのあらゆるページに俺の名前が書かれているってことさ
そう、その女はこの密会に終止符を打とうとしてる
ジュビリー・ストリートを憎んですらいる

I was out of place and time, and over the hill, and out of my mind
On Jubilee Street
I ought to practice what I preach
These days I go downtown in my tie and tails
I got a fetus on a leash
俺は自分のいた場所と時間から離れ、丘を登り、何もかも忘れて
ジュビリー・ストリートに行く
俺は自分のお説教の練習でもするべきなのさ
ここ最近は、ネクタイと正装で下町に繰り出してるのさ
俺には紐につながった胎児ができた *

I am alone now, I am beyond recriminations
The curtains are shut, the furniture is gone
I’m transforming, I’m vibrating, I’m glowing
I’m flying, look at me now
I’m flying, look at me now
俺は孤独なんだ、批判なんて気にしない
カーテンは閉められ、家具も消えて
俺は変化する、俺は楽しんでる、俺は輝いている
俺は飛んでいる、ほら俺を見ろ
俺は飛んでる、ほら俺を見ろ

* pushing my own wheel of loveの意味:「愛の輪を押し続ける」は2つの意味が考えられる。1つ目はベアに対して抱く愛欲。2つ目は、ギリシャ神話に登場するシシュフォスという人物が巨大な岩を丘を押して登り、頂上まで辿り着くとまた転がして下り、を永遠に繰り返すという罰を与えられたという神話を引用して、「徒労」を現している。
* fetus on a leashの意味:leashは紐の意味だが、ここではへその緒を現している。ここではおそらくベアを妊娠させてしまったことを現している。

普段は立派な人が、売春街に足しげく通い。そこで望まぬ子どもができてしまうが、それには目をつむり、愛欲を発散する男を叙情的に歌った内容。

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